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それでも、生きてゆく(動画配信)1話あらすじ【瑛太・満島ひかり】

「それでも、生きていく」は2011年7月7日から9月15日まで、フジテレビ系列の木曜22時「木曜劇場」枠で放送されたドラマです。

【本ページはプロモーションが含まれています】

かなりショッキングな内容ということもあって、平均視聴率が9.3%とあまり高くなかったのですが、後にギャラクシー賞など数々の賞を受賞し高く評価されています。

ここでは全体のざっくりしたあらすじと、ネタバレも含むがっつりした第1話のあらすじを解説していきます。1話のあらすじを読んで興味を覚えたり、実際に「それでも、生きてゆく」の動画を見てみたいと思ったら、記事の最後の方に無料視聴できる方法を記しておきますので、最後までご覧ください。

それでも、生きてゆく、ざっくりとしたあらすじ

1996年夏、深見洋貴の妹・亜季7歳が洋貴の友人である少年Aこと三崎文哉14歳に殺害された。この事件によって被害者側の深見家は家庭崩壊。加害者側の三崎家も社会から厳しいバッシング、嫌がらせを受けた。

このドラマは、その事件から15年後の2011年夏を舞台に、時が止まってしまったそれぞれの家族の葛藤と、明日への希望を見出そうと懸命に生きる姿を描いた物語です。

始まりは被害者の兄・洋貴と加害者の妹・双葉の禁断の出会いから。その後、被害者家族と少年Aを含めた加害者家族が複雑に絡み合っていきます。

第1話「禁断の出会い」あらすじ

冒頭シーン・「1996年夏」

自然豊かな山並に青い空、白い雲。蝉の鳴き声が騒がしい。

空に凧が現れ、女の子の「凧、もっともっと上がれ!」という声。女の子の後ろには一人の少年がいた。少年はポケットからそっと金槌を取り出す。

 

レンタルビデオ店

女の子の兄・深見洋貴は、友達と一緒にアダルトビデオを借りていた。

 

パチンコ屋

女の子の父・達彦(柄本明)は、パチンコを打っていた。そして隣の台の知り合いらしい男にこう言う。

「いやあ、近頃の女の子はませてるよ。お嬢様みたいな赤い靴が欲しいなんて言っちゃってさ」

 

少年の自宅

少年の妹が帰ってきた。兄の部屋へ行くが兄はいない。部屋にはトランプでツリーが築き上げられていた。

 

湖のほとり

凧をあげていた女の子の背後に忍び寄る少年。金槌を振り上げる。凧が地面に落ちる。

 

少年の家

妹が積み上げられていたトランプのツリーに触れ、崩れてしまう。

 

深見の家、玄関先

刑事に応対する達彦と響子(大竹しのぶ)。

刑事「静岡県警のものですが、写真を確認していただけますか?」

写真を見せる。

刑事「さきほど、三日月湖で遺体で発見されました」

泣き叫ぶ響子。

 

湖のほとり、「2011年初夏」

あの事件から、15年の歳月が流れた。

達彦と洋貴(瑛太)は湖の畔で、釣船屋「ふかみ」を営んでいる。

昼時、昼ご飯を食べている最中に父が倒れる。

 

とある喫茶店

遠山双葉(満島ひかり)は彼氏からは別れ話を切り出された。

「僕の携帯の番号も消しておいてください」

双葉は事件後、母とともに籍を抜き、母親の旧姓・遠山に苗字を変えている。

 

帰り道、双葉は父・三崎駿輔(時任三郎)が公園にベンチに肩を落として座ている姿を見つける。

双葉「お父さん」

父「どうした?」

双葉「ふられた。父さんは?」

父「首になった…」

 

三崎家の食卓

父「匿名の電話が会社にかかってきたらしい」

母・睦美(風吹ジュン)「双葉の彼も?」

双葉「うん」

15年たった今も、居場所を突き止められ、匿名の密告電話や嫌がらせが続いている。

次は母の兄のところ身を寄せるつもりだが、おばあちゃんは連れていけない。老人ホームに預けることになった。

 

寝室

おばあちゃんを世話する双葉。おばあちゃんに話しかける。

双葉「私が何とかするから」

机の上に置かれた双葉のカバンがクローズアップされる。

カバンの中には、「釣舟ふかみ」のパンフレット。

深見家に乗り込んで、嫌がらせの証拠を見つけ、止めさせようということだろう。

 

病院

達彦が入院した。病名は癌だった。

 

釣船屋「ふかみ」

病院から帰ってきた洋貴。一台の車を見つける。誰か来ているようだ。

湖の畔の船着き場に行ってみると、女性が立っていた。

双葉である。しかし、洋貴は彼女が妹を殺した中学生の同級生だった少年Aの妹だとは気がついていない。自殺志願者だと思い込っていた。

洋貴と双葉との出会いのシーン。ぎくしゃくした会話。瑛太と満島ひかりの演技に注目です。

そして、洋貴が「いいすっか」と家に戻ろうとすると、双葉がこう言う。

「あの、お腹すいちゃって…」

洋貴は双葉を家に招き入れ、カップ焼きそばを手渡す。

お湯を沸かしていると、外に車の気配。

外へ出てみると、洋貴の弟・日垣耕平(田中圭)だった。

後部座席には父がいた。

耕平「タクシーでいきなりうち来たんだよ。母さんに会いたいってさ。もちろん居留守使ったけど」

耕平は日垣家に婿養子に入り、母・響子も一緒に住まわせてもらっている。事件後、響子は達彦から信じられないことを言われ別れたのだ。

耕平はすぐに帰り、洋貴は父を部屋に運んだ。

双葉が布団を出そうと押し入れを開けると、段ボールから昔のものが崩れ落ちてくる。

双葉がそれを拾い集めると、中からアダルトビデオが…

 

回想シーン

達彦は亜季の写真を燃やしている。それをやめさせようと泣いて腕をつかむ響子。その手を振り払い、達彦は響子にこう言う。

「いつまで泣いたって亜季は帰ってこないんだよ。また、子供を作ればいいじゃないか!」

 

達彦を布団に寝かせ、カップ焼きそばを食べそびれた双葉と洋貴はファミレスへ行く。

 

ファミレス

洋貴は和風ハンバーグとライス。双葉はタンドリーチキンとパンを頼む。

そして、さっきのビデオテープの話になる。

洋貴「さっきのビデオあるじゃないですか。あれ借りてた時に妹が殺されたんです。自分そういう時におっぱいのこと考えていたんです」

洋貴「引いてます?」

双葉「引くって言うか、何でそんな話いきなりするんだろうって思って」

洋貴「ですよね」

・・・

双葉「なんで妹さん殺されたんですか?」

洋貴「その日、亜季が凧揚げしようって言って」

 

回想、レンタルビデオ屋へ行こうとする洋貴の後を追ってくる亜季。

洋貴「付いてきたら、一生遊ばないからな」

 

ファミレスのシーンに戻る。洋貴は事件の様子を克明に話し続ける。

いたたまれなくなった双葉は店から出る。それを追う洋貴。

双葉「あんな話とかした後で、よくご飯とか食べられますよね。普通きつくないですか!普通もっときつくないですか!」

洋貴「普通じゃないから。普通じゃないんで妹殺されるのって」

洋貴「思い出せないんですよね。この頃亜季の顔。うち写真とか1枚もなくって、だんだんなんか亜季の顔どんなだったか、分からなくなってきて。自分いつも亜季に冷たくて。冷たくしたのが1000回だとしたら、優しくしたのは1回ぐらいで。それなのに亜季、いっつもお兄ちゃんお兄ちゃんって…」

双葉「何でですか?何で会ったばかりの私にそんな話を」

洋貴「ああ、なんか同じようなものを感じて。なんか同じようなことがあったんじゃないかって。被害者的な」

双葉「まだ犯人のこと恨んでいるんですよね?その家族のこととか?」

洋貴「犯人はなぜあんなことしたのかとか、今どこにいるのかとか全然分からないし。どっちかと言うと妹殺したの自分だと思ってるし、よく分からないんで」

双葉「そうですか」

 

双葉は舟屋に泊まる。翌朝、父がいなくなっていた。

その後、包丁を持って電車に乗ろうとしていたので、警察任意同行を求められた、との電話があった。

警察に父を引き取りに行く洋貴。

父は洋貴にこう言った。

「見つけた。少年 A を見つけた」と。

余命幾ばくもない中、少年 A はなぜ亜季を殺したのか?今どこにいるのか?どうしても知りたかったのだ。

そして、少年院関係者から少年 A の情報を聞き出すことができた。

少年 A は8年前に出所していた。また出所前に書いた絵も見せてもらう。美しい絵だ。

現場の湖に光が降り注ぐ美しい絵だ。

父は言う。

「反省していない。あの子にとって、あれは美しい思い出に過ぎないんだ」

「あいつの保護司だった人が亡くなった。明日東京で葬式がある。お父さん、もう動けない。お父さんをそこまで連れて行ってくれ。亜季の仇を取らなければいけないんだ!」

そう言ったところで、倒れてしまう。

父を病院に送り届けるが、かなり危険な状態だ。

家に帰った洋貴は、ボサボサに伸びきった髪をハサミで切り落とし、短くした。

そこに、訃報の電話が鳴った。

洋貴は母のもとへ向かった。

洋貴「さっき父さんが死にました」

母「そう」

驚きもせず、表情も変えない母。

洋貴「そんなものなのかな。少しはあの人のために泣いてやっても」

母「もう涙なんてなくなったわ。あれより悲しいことはこの世にないもの」

洋貴「母さん、それでも俺は生きていくから」

 

保護司の葬儀場

少年 Aこと文哉(風間俊介)を探す洋貴。

色々探すが見つからない。

すると弔問者の中に双葉がいた。

洋貴「遠山さん、あなたには関係ないから」

双葉「関係なくないんです。私、深見亜季ちゃんのこと知ってます」

洋貴「あんた、誰?」

双葉「私は…」

洋貴が陸橋の上に文哉を見つける。

ポケットから刃物を取り出し陸橋へ走る洋貴。

双葉「逃げて!お兄ちゃん!」

そう叫びながら、洋貴の足にしがみつく。

その声に気付いた文哉はタクシーに乗って消えていく。

陸橋の上からそのタクシーを見つめる洋貴に追いついた双葉。

双葉「私が少年 A の妹、双葉です」

その言葉に、驚きの表情を見せ、双葉を睨みつけているところで1話が終わります。

それでも生きてゆくまとめ

洋貴は少年Aを殺めるのか?

少年Aの殺害動機は?

そして、双葉と洋貴の仲は?

悲劇を背負った男と女の魂の触れ合い。気が止まってしまった家族が、明日への希望を見出そうと懸命に生きる姿。

どんな辛いことがあっても、どんな悲しいことがあっても、それでも生きていく。

先が気になるところです。

-フジ2010~